PROCEDURE ブッククラブの進め方
「特定の本をメンバーが事前に読んできて、面白いと思ったところや考えたこと、そして疑問に思ったことなどについて話し合う会」
吉田新一郎(2013)『読書がさらに楽しくなるブッククラブ』新評論. p.13.
ブック・クラブには、講師も指導者もいません。参加者自らが主体的に学び、参加者同士が学び合う集まりです。そこには、従来の研修会や講演会、従来型の授業とは全く異なった、楽しく、深い、そして、夢中になれる学びが待っています。探究的な学びを学校に創り出していくために、不可欠な学び方です。
1 該当の章を読んで、感想や疑問を書いて、自分の読みを披露します。
何でも自由に書き込んでください。過去のブッククラブでは次のようなことを語り合いました。
1 参考になった点/学んだ点/よかった点/おもしろかった点
2 わかりにくい点/疑問・質問/さらなる説明・解説が必要な点
3 やってみたいと思ったこと/応用できそうなこと
4 読み会のメンバーと共有したいこと
5 自分自身の経験(生徒して、教師として)や実践にもとづく考察や評価
6 うまくいったこと、生徒が変わったこと。
2 他のメンバーの書き込みを読む。
発見があったり、新しい考えや疑問が生まれたりします。一人で読む時とは違う、豊かな読みが生まれます。
3 他のメンバーの読みに反応する。
さらなる発見や疑問が生まれる可能性があります。自分の読みに対する、メンバーの反応にコメントすることも自分の考えを深めることにつながります。
誰からのコメントか分かるように [長崎] のように名前をつけて、色分けをしたいと思います。[色は早い者勝ちです]
◉期間中に対面(あるいはオンライン)でのブッククラブを開催します。そこで、それまでの読みを深めたり、意見交換をします。
RECORD 探究Project ブッククラブ (これまでにあった複数のブッククラブを統合したものです)
2023.9-2023.11 小野 尚美, 田縁 眞弓, オーガスティン 真智, 吉本 連 (2022) 『小学校英語とストーリーテリング――絵本の読み聞かせに始まる指導案・活動・評価』研究社 Amazon
2022.10-2023.1 C.トムリンソン&T.ムーン(2018) 『一人ひとりをいかす評価: 学び方・教え方を問い直す』北大路書房 Amazon
2022.7-9 探究Project ブッククラブ 合同・オンライン
藤崎さと(2020)『「探究」する学びをつくる:社会とつながるプロジェクト型学習』平凡社 記録
★映画「Most Likely to Succeed」鑑賞とトークの会実施
日時:10/1(月)14:00 -
場所:高知国際中学高等学校(西舎一階1番奥 IBスタジオ)
2022.5-7 探究Project ブッククラブ 合同・オンライン
ジェラルド・ドーソン (2021) 『読む文化をハックする: 読むことを嫌いにする国語の授業に意味があるのか? 』新評論. 記録
2022.1-3 探究Project ブッククラブ 合同・オンライン
ジョー・サンフォリポ&トニー・シナシス(飯村寧史、長崎政浩、武内流加、吉田新一郎訳) (2021) 『学校のリーダーシップをハックするー変えるのはあなた』新評論 記録
山田高校探究プロジェクトブッククラブ
2020.9 工藤勇一(2019) 『麹町中学校の型破り校長-非常識な教え』SB新書.
2020.12 河野哲也(2018)『じぶんで考えじぶんで話せる こどもを育てる哲学レッスン』河出書房新社
2021.1-3 マーサ・ラッシュ著/長﨑政浩・吉田新一郎訳 (2020) 『退屈な授業をぶっ飛ばせ!: 学びに熱中する教室』新評論
2021.5-7 中野民夫(2017)『学び合う場のつくり方ー本当の学びへのファシリティーション』岩波書店
2021. 10-12 ジョン・スペンサー/A・J・ジュリアーニ (2020) 『あなたの授業が子どもと世界を変えるーエンパワーメントのチカラ』新評論.
高知国際 PLCブッククラブ
2021.9-10 ジョン・スペンサー/A・J・ジュリアーニ (2020) 『あなたの授業が子どもと世界を変えるーエンパワーメントのチカラ』新評論.
2021.11-12 スター・サックシュタイン (2021) 『ピア・フィードバック ーICT も活用した生徒主体の学び方ー』新評論.
BOOKS これまでのブッククラブで読んできた本
吉田新一郎(2005)『校長先生という仕事』平凡社新書
苫野一徳(2014)『教育の力』(講談社現代新書)
工藤勇一 (2019) 『麹町中学校の型破り校長-非常識な教え』SB新書.
河野哲也(2018)『じぶんで考えじぶんで話せる こどもを育てる哲学レッスン』河出書房新社
ルーシー ·クレハン(2017) 『日本の15歳はなぜ学力が高いのか?:5つの教育大国に学ぶ成功の秘密』早川書房
新井 紀子(2018)『AI vs. 教科書が読めない子どもたち 』東洋経済新聞社
大村はま(1996)『教えるということ』ちくま学芸文庫
キャロル·アン トムリンソン (著), 吉田 新一郎他 (翻訳) (2017)『ようこそ,一人ひとりをいかす教室へ: 「違い」を力に変える学び方·教え方 』北大路書房.
キャロル·S·ドゥエック(2016) 『マインドセット「やればできる-」の研究』草想社
ナンシー·アトウエル(2018)『イン·ザ·ミドルーーナンシー·アトウエルの教室』三省堂
アレキシス·ウィギンズ(2018)『最高の授業: スパイダー討論が教室を変える』新評論
ピーター·ジョンストン (2004)『言葉を選ぶ、授業が変わる』ミネルバ書房
吉田新一郎ほか(2014)『読書家の時間』新評論
ダグラス·フィッシャー&ナンシー·フレイ(吉田新一郎訳)(2017)『「学びの責任」は誰にあるのかー「責任の移行モデル」で授業が変わる』(新評論)
スター·サックシュタイン(2018)『成績をハックする-評価を学びにいかす10の方法』新評論
吉田右子(2010)『デンマークのにぎやかな公共図書館-平等·共有·セルフヘルプを実現する場所』新評論
ハーヴェイ セイフター , ピーター エコノミー (2002) 『オルフェウスプロセス―指揮者のいないオーケストラに学ぶマルチ·リーダーシップ·マネジメント』角川書店
トーマス· トウェイツ (2015) 『ゼロからトースターを作ってみた結果 』(新潮文庫)
ピーター·シンガー(2015)『あなたが世界のためにできるたった一つのことー<効果的な利他主義>のすすめ』NHK出版
山崎亮(2012)『コミュニティデザインの時代 』中公新書.
新井 和宏 (2017)『持続可能な資本主義』ディスカヴァー·トゥエンティワン .
山極寿一(2014)『「サル化」する人間社会』集英社インターナショナル
デービッド·アトキンソン(2016) 『新·所得倍増論』東洋経済新報社.
池上彰·佐藤優(2016)『僕らが毎日やっている最強の読み方』東洋経済.
松浦弥太郎(2014)『考え方のコツ』 (朝日文庫)
竹田圭吾(2013)『コメントする力』PHP研究所.
梅田 悟司 (2016)『「言葉にできる」は武器になる。』日本経済新聞出版社
さかなくん(2016) 『さかなクンの一魚一会~まいにち夢中な人生』講談社
小林由香(2016)『ジャッジメント』双葉社
小川糸(2016)『ツバキ文具店』(幻冬舎)
佐藤さとる (2014)『オウリィと呼ばれたころ―終戦をはさんだ自伝物語』理論社
金革 (著), 金善和 (翻訳)(2017)『自由を盗んだ少年——北朝鮮 悪童日記』太田出版
原 宏一(2009)『トイレのポツポツ』集英社
松本大介(2018) 『本屋という「物語」を終わらせるわけにはいかない』筑摩書房
高知工科大学地域教育支援センターの学校教育の高度化支援事業の一つです。